デイトナ 赤パッド 使用インプレ①
先日、純正(日清紡績の黒いやつ)からデイトナの赤パッドに交換をしたのだけれど、
交換してから500kmほど走ってみたので、走行していて感じた両者の違いを記します。
《制動力》・・・不満有り 正直言って恐いレベル
まず、絶対的制動力の不足。このパッドの長所でもあるのだが、人によっては最大の欠陥となり得る。
具体的に述べると、30-50km/hの速度域では殆ど問題を感じ得ない。やわらかいタッチで握った分だけ利くため、非常に扱いやすい。このくらいの速度域だと、フロントをロックさせることも可能。
しかし、オーバー60km/hからの制動となると、利きの悪さが露呈してくる。
これは、街乗りなんかで、早め早めの減速を心がけ、穏やかな運転をしているときには特に問題は無いんだけど、
"横から車や自転車が出てきた"とか"よそ見をしていてブレーキを掛けるのが遅れた"といった急制動、短制動時に非常に怖い思いをする。
よく、『しっかり握れば止まるから問題ない』とか書かれているけど、"しっかり握っても止まらない。"(←「おまえどんだけ握力あんだよ!」って突っ込みを入れたいくらい)
相当強く握りこんでるのに、さらに握っていかないと減速できない。
純正のパッドと比較して、明らかに制動距離も伸びている。
《操作性》・・・確かに扱いやすい
低速では、ガッツリ握ってもなかなかロックしないし、フロントが沈んでガクっとくることも無い。
また、利きが悪いため、コーナーリング中にフロントブレーキを掛ける際もあまり気を使わなくて済む。
《ローターへの攻撃性》・・・極めて少ない
純正のパッドの場合、ローターとパッドとの摩擦痕が結構深くついていたのだが、交換後はツルツルで免租度も高く、ローターが削れていく印象は薄い。
《寿命》・・・今のところ、極端に短いようには感じられない
まだ、500km程しか走行していないので何とも言えないが、極端に悪いようにも思えない。
ローターへの優しさを考えれば、妥当というか、まあ割り切れなくもないライフかな。
《総じて》
1、決して悪いパッドではない。
とは言ったものの、僕はもう使いたくない。
攻撃性が低いのと、扱いやすいところは評価できるけど、欲しい所で制動力が得られないなんて論外。
実際に、70km/hくらいで巡航中に、自転車に飛び出されてフルブレーキングをする場面があったが、全然止まれなかった。
2、純正パッドに不満が無いなら選ぶ価値は無い。
(ただし、ローターへの低攻撃性を重視する場合は価値あり。純正ですら止まらん。もっと制動力をくれ。という方にとっては問題外)
よくよく考えてみると、純正パッドでも特に問題は無かった。
オーバー100km/hからのフルブレーキングでも、リアを浮かせて最も高効率な状態で止まれる。
握りゴケなんてのもしたこと無かったし、わざわざ制動力を捨ててまで操作性を取る必要は無かったのである。
ということで、これが現段階での印象。
免許取立て、初心者で、新車購入後慣らし中とか、そういうシチュエーションでお勧めできるパッドかもしれません(笑)
万人にお勧めできるパッドではないので、その点は注意です。