ハッテン途上ライダーのブログ

Motorcyclistの端くれ。コミネマン予備軍。(so-netブログから移行してきました)

フルブレーキング練習

何よりもまず、確実に止まる練習が必要だと感じ、ブレーキング技術に磨きをかけようと練習。

教習所レベルの急制動なんかでは、スポーツライディングをするうえであまり役に立たない。それどころか、一般道ですら役に立つかどうか怪しい。
流れの速い一般国道なんかでは、80㎞/hを超えるような速度で巡航しているのだから、40km/hから11m以内で停止する課題走行なんてやっぱり役に立たない。

また、通常、二輪車のブレーキングは”前後比8:2でかける”というが、これに関しても疑問。走っていて、全然8:2ではないことに皆気づくだろう。
要は、路面のコンディションに応じて、対応を変えなければならないということなのだが、これに関しては、大変参考になるブログがあるので、リンクを貼らせて頂く。

pittsさんのブログ。(テストライダーという仕事)

もっとリアブレーキを!
高速域からのフルブレーキングとなると、8:2の比率はもっとフロントに偏る。
バイクの重心はエンジンやタンク、ハンドルの配置等の影響で、フロント寄りにある。これが、フロントブレーキの配分が高くなる要因で、自動車も同様である。
高速域では、荷重の低いリアブレーキをかけると、すぐにロックしてしまうため、ほとんどフロントブレーキの制動力で減速する。
この際に、"リアが浮く"という現象が起こるのだが、この瞬間にフロントブレーキ最大の制動力がはたらく。
これよりも大きな力をブレーキに加えると一回転する羽目になる(^_-)-☆

ここで重要なポイントが、
①"リアが浮く"感覚を掴む。
②浮いた状態から、リアが接地する瞬間のリアブレーキのコントロール。
となる。
これもまたpittsさんのブログが非常にわかりやすく解説している。

そんなこんなで、理論を頭に入れた上で、実機でフルブレーキングテストを行ってみる。


フロントブレーキのコントロール(リアを浮かせて減速する)はうまくできるが、
pittsさんのおっしゃる通り、浮いた状態からリアが接地する瞬間のリアのブレーキコントロールが非常に難しい。
クラッチを握らないと確かに減速は凄まじいし、浮いている間にリアブレーキをかけ過ぎるとエンストしてしまう。
かといって、クラッチを切ってしまうなんて恐ろしすぎる…。

1時間程練習して、ようやくpittsさんのいう、"断続的にリヤが接地する時に、減速が凄まじいので、タイヤの回転数が合わず挙動を乱す原因にもなるので、クラッチでバックトルクリミッターのようなことをしているのだ。接地する瞬間を察知し、半クラッチで操作をしているのだが、もちろん、リヤブレーキペダルにも足を置いており、ブレーキング操作をも行っている。この状態でもリヤブレーキが効力を発揮することを求めているのである。"
という意味が分かった。

ブレーキングは奥が深い…。
ライディングの基本中の基本事項であるが、"しっかり止まる"という動作は、思いのほか難しいのだ。
当たり前だが速度が上がれば上がるほど、ブレーキングに要求される技量は上がる。
止まれないなら(スピード)出すな。
ということをもっと周知させないと、先日峠道で起きたバイク事故のような犠牲者が増えるのではないかと思う。
やっぱり、初心者やリターンライダーが調子に乗って身の丈に合わないマシンに乗るのは非常に危険だということですかね。
いくら安全運転してたとしても、技量が低ければ緊急回避時等のスタビリティーは低いですからね。

みなさんも、くれぐれも速度の出しすぎにはご注意を。
道路を運転する際は、自分が確実に止まれる速度で走りましょう^^

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